カレー全面戦争
あたしが今までの事を後悔していると
突然、咲良が話しだした。
「あ、あの…今日の部活のことで
青流としゃべってたんです」
「あー。そうだったの?」
先輩がこっちを見て聞いてきた。
あたしが答えるべきなの?
「は、はい…そうです」
「そうだったんだ。
なんか特別な話かと思った」
「あの、あたしちゃんと咲良に
言っておいたんで!
咲良も結構反省してたみたいだし…」
「あっ、えと…
自分、皆さんに迷惑かけちゃってた事
全然知らなくって…本当にすみませんでした」
咲良が先輩に向かって頭を下げた。
すると先輩はなんか焦っているように見えて
「や、頭下げなくていいよ;
なんか俺も…言葉きつくなかった?」
などと言ってちょっと優しい言い方だった。
「いきなり声かけちゃってごめんな。
じゃあ」
「さ、さよなら~…」
先輩と別れるとき、なんだか複雑な気持ちだった。
じゃああたしたちも行くか、となった時
「ねぇ、君」
「ん? あ、あたしですか?」
「うん。嵜之原…青流 だったよな?」
「はい」
「俺いつも思ってたけど、
射るの上手くて感心してたよ」
「…え」
「その、これからもその調子で
がんばれよ…?」
「は、はい! ありがとうございます!」