ナツの思い出
そして、
救急車が病院に着いたとき
お医者さんに言われた。
「全力は尽くします。
ですが、
覚悟はしておいてください。」
愕然とした。
自分のせいで、こんな自体になってしまったことが何よりも悔しかった。
申し訳なかった。
そして、理解したくなかった。
この最悪な事態を。
でも本当はわかっていたんだ。
自分が
車に当たっていないこと。
翔が私を庇ったこと。
そしてあのスピードの車が
当たっていたら
今生きていられることは
0に近いこと。
だけど、車に罪はない。
悪いのは、全部私。
私が悪い。