ナツの思い出
―1年後。

私は今花火を見に来ている。


あの約束を果たすために…



薬指には
キラキラと光る指輪をはめて。



そして私の隣には
手を繋いでいる翔がいる…。


あの頃と変わらない笑顔で。

でも少し…
大人になった2人がいる。


並んで花火を見ながら
誓うように私達は言う。


「翔…大好きだよ!
ずっとずっと」

「俺も一生好きだよ!」



嫌いだったナツ、
嫌なナツの思い出が今、
最高のナツ、
大好きなナツの思い出に変わった。


これもすべて…
あなたのおかげです。


大好きな翔のおかげです。



―ナツの思い出―
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