恋する旅のその先に

 馬鹿げたこだわりだと他人は笑うかもしれない。

 けれど、この気持ちに“逃げた”という想いが、しこりのように俺の中に残って消えないんだ。

 だから俺は君の1番の理解者でありながらも、良き友人としての立場以上のものを求めない。

 求めてはいけない。

 そうこれは、



──誓い。



 勝手で独りよがりな。

 けれど、何よりも神聖な。


 招待状には『欠席』を印す。

 その代わりに、お祝いの言葉を便箋に託すんだ。

 もう一度、俺は深呼吸をして、続きを書き始めた。


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