月と太陽
二人は静かに寝ているサスティンを起こさないようにそっと足元を見ながら歩いた。


そして慎重にそっとドアノブを回して部屋を出た。


「サスティンが一番疲れているものね。寝かせてあげないと」


エセルのその言葉にフェリアがコクっとうなづいた。


階段に差し掛かるとエセルは上へと続く階段を見た。


シャインは上へは行かないようにと言っていたが、やはり気になる。


一階にあったあの紫の扉も気になるし……


まだまだこの屋敷には秘密がありそうだ。


そんな事を思いながら、エセルは屋敷を見渡した。
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