月と太陽
いかにも高そうなローブを羽織ってその人はツカツカと小さく音をたてながら、エセルたちの向かいにあるソファーに腰掛けた。


その後ろを若い女性の小間使いがついて行く。


エセルたちはその男性がソファーに座るとすくっと立ち、丁寧にお辞儀をした。


するとその人はニコッと笑うとエセルたち一人一人をゆっくりと見つめながら低い声で言った。


「君たちはエセル・ウェリアス、フェリア・サナート、サスティン・アルバネスだね?」
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