月と太陽
そう言ってサウラーは笑った。


しかしすぐに真剣な表情に変わるとどっしりとした重い声で言い放った。


「それで、国の要ともあろう者たちが我が街に何のご用かな?」


明らかな警戒している。


この街に何かするのではと思ったのだろう。


エセルは誤解を解くために慌てて言う。


「私たちは大臣に命じられてこの街にお願いとお知らせを伝えに来ました」


サウラーは頑なに三人を見つめた。


老いた瞳は何もかも見透かしているようだ。


一方に話さいサウラーを見て三人は動揺した。


するとエセルに代わってサスティンが口を開いた。


「この国は近々、太陽に戦争を仕掛けます。そのためにこの街の力をかりたいのです」
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