月と太陽
カチャン――‥‥
レオルが食事をすませ、ナイフとフォークをおいた。
そして席を立つ。
ツカツカと扉まで歩みよる。
すると突然レオルが振り向いた。
そしてゆっくりと口を開いた。
「明日、お前たちが会うのは私であって私ではない」
意味ありげな言葉を言うとフッと笑った。
そして、シャインが扉を開けている間に静かに聞こえるか聞こえないかぐらいの小さな声でつぶやいた。
「健闘を祈る」
未知の笑みを静かに浮かべながらそう言ったレオルはシャインが開けた扉をくぐって部屋から出た。