月と太陽



外に出るとエセルは街を見渡した。


街も屋敷と同じように沈黙が街を支配していた。


誰も歩いていない大通りは昨日とは正反対だ。


一方、レオルは無表情で黙々と歩いて行く。


その間、四人は一言もしゃべらなかった。


いや、"しゃべれなかった"。


この異様な雰囲気の中で話そうとするものは誰もいなかったのだ。


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