月と太陽

第十二夜、静止した洞窟で




洞窟の中は見た目と同じで奥が全く見えなかった。


「強大な魔力を感じるな」


サスティンの声が洞窟にあたって響く。


確かにそうだ。


それはエセルも感じていた事だった。


壁はボコボコしているが、尖っていないためこけてもそう大して大きな傷を負う事はなさそうだ。


しかしとても暗いため、でこぼこした道は不利なようだ。


エセルたちはさっきからしょっちゅう、つまずいている。
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