月と太陽
毎日のように泣いていたエセルの前に、ある日二人の子が現れた。


名をサスティンとフェリアと言い、エセルと年が近い子たちだ。


三人はまるで兄妹のように遊び、仲良くなっていった。


それは年が近いというだけではなくて、二人が自分と似たような所があったからだろう。



フェリアは小さい時、記憶喪失のまま気づいたらこの城にいたという。


しかしそれを見せない笑顔は周りの者たちに元気を与える。


サスティンは貴族の長男だ。


しかしそのための苦労を抱えながらこの城で相応しい跡取りになれるよう日々、苦悩をしている。
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