月と太陽
やがて道は大きな穴にたどり着いた。
後ろを振り返ると4つ道があった。
そのうちの一つから自分は出てきたのだ。
つまりゴールはもう近いという事だ。
穴を通ってみるとそこには小さな空間が出来ていた。
中央にはテーブルがあり、真っ白な純白のテーブルクロスが敷かれていた。
そしてその上に人の頭はあるきれいな水晶が置かれていた。
テーブルの左右にはたいまつが置かれ、真っ赤な火が煌々と燃えている。
エセルはテーブルにゆっくりと近づいた。
そして戸惑いながら恐る恐る水晶に触れた。
とたんに水晶がまばゆい光を放つ。