月と太陽
第十三夜、真実
きれいな紫色をした天井。
エセルは驚いて飛び起きた。そして周りを見渡す。
するといきなり誰かが抱きついてきた。
フェリアだ。
横でふうとサスティンが安堵のため息をもらした。
エセルは訳が分からず、辺りをキョロキョロと見渡す。
部屋は壁も床も同じ、薄い紫色だった。
四隅に小さなテーブルが置かれており、それぞれに洞窟にあったのと同じ水晶が置かれていた。
中央には大きな魔法陣が張り巡らされている。
エセルには解読でかなかったが強大な魔力を感じた。
エセルはその魔法陣の上に寝ていた。
エセルから少し離れた前にサウラーが座禅を組んで目を閉じている。
そしてエセルの斜め左右にも黒いフードをつけた男女がサウラーと同じように目を閉じて座禅を組んでいる。
つまりエセルは三人の三角形の真ん中にいるということだ。