月と太陽



レオルの言葉を聞いてサウラーはにっこりと笑った。


そしてエセルたちに向き直ると
申し訳なさそうに言う。


「君たちの返事を聞かず勝手に事を進めてしまってすまない」


するとエセルが慌てて言った。


「いえ。仲間が増える事を嫌がる人はいません。私たちは大歓迎です」


エセルはにっこりと笑ってサスティンとフェリアを見た。


二人がうなづく。


するとサウラーがパンパンと大きく手を叩くと明るくはきはきとした声で言った。


「では今日のうちに早く出んとな。もう朝だぞ」


エセル、フェリア、サスティン、レオルを含めた四人がこくっとうなづいた。


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