月と太陽
するとサスティンと呼ばれた少年は苦笑しながらフェリアを見る。


「いや、昨日街の方であった会議がようやく終わった所なんだ」


そう言うサスティンは疲れきっているようだ。


サスティンは仕事上、城を出て街や村に出ることが多いため、最近は三人が揃うことも少なくなっていた。


久しぶりの顔ぶりが揃い、それぞれが話したい事はたくさんあった。


思い出話に花を咲かせ、最近の自分達の様子を話していると、何分か経った頃だろうか。また、ガチャッと言う音がして後ろの扉が開いた。


入ってきたのは白いヒゲを生やした優しそうな小柄な老人であった。
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