月と太陽
「どうゆうことですか?」


フェリアが不安そうな声を出した。


そんなフェリアをなだめるかのようにツェーラは微笑みかけた。


「君たちを呼んだ理由。それは君たち三人にある指令を与えるためだ…」


三人一緒の指令?


エセルは耳を疑った。


そんな事、今まで一度もなかった。


全く違う仕事に就いている三人がどんな同じ指令を受けるというのだろう。


ツェーラは深く息を吸うと、三人を見つめながら低い声で言った。


「君たちに国の街や村をまわる旅をしてほしいのだ」
< 30 / 201 >

この作品をシェア

pagetop