月と太陽
頂を下ると後は楽なものだった。


緩い斜面は下るにはちょうどよく、軽やかな足取りで三人は下っていった。


山を下り終えると三人は重い足を引きずるかのように山のふもとの木々が生い茂る所まで来た。


そして、ゴツゴツした石を覗くと三人は腰を下ろした。


ふぅとため息を出しながら座ったエセルは汗ばむ顔を歪める。
< 49 / 201 >

この作品をシェア

pagetop