月と太陽
焚き火を見つめながら
エセルは言った。

「フェリアはどうするの?
今日の見張りはフェリアだけれど…
私がやろうか?」

そう言いながら
エセルはサスティンを見た。


サスティンが口を開こうとするとフェリアがゆっくりと
起き上がりながら
エセルに向き直った。

「私はやれるわ。
お願い、やらせて」

強い決意が感じられるその言葉を聞くと
エセルは明るく微笑んだ。

「じゃあ、お願いするわ。
でもくれぐれも気をつけて。
つらくなったら
私かサスティンに言うのよ?」

「分かったわ」

フェリアは強い口調で言った。
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