月と太陽
衛兵は一瞬、怯んだ。


「そんな嘘が通じるとでも思ったか。早くここから立ち去れ」

その言葉に落ち着きはなかった。


衛兵たちもうすうす気づいていたのだ。


この長い争いも近々、決着が着くことになると。
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