不機嫌な果実


「じゃ、また夕食のときに。――あっ、渡辺さんも一風呂浴びてきたらどうですか?さっき、菊池さんたち出掛けて行きましたよ」

「そう。私はあとでいいわ。まずはゆっくりしたいから。夕食まであと1時間もあるしね」


この日程からすると、夕食は18時〜20時。


すぐに、宴会に突入ということらしい。


そのあとの二次会は、三々五々、それぞれ好き勝手に飲むことになるだろう。


幹事の務めとして、二次会までは仕切らないとならないかな。


麻紀はぼんやりと考えていた。


「皆さん、夕食には浴衣姿で大広間に集まるらしいですから渡辺さんも遅刻しないようにして下さいね。それじゃ、またあとで」


「あっ、うん。また」



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