今宵、月夜が終わるまでに…
「いった!?」
「誰!?って、何すんのよ大貴!!」

「あっ!悪い、ちっちゃくて見えなかった!!」

彼は小学生の頃からずっと一緒の矢野大貴。
今でいう切っても切れない腐れ縁ってやつ。

「ちっちゃくて悪かったですね~。大貴なんか高校でハゲちゃえ」

「はぁ!?大きなお世話だこのちび!お前こそ俺がひねりちぶしてやるよ!」

「女の子に向かってそんないいかた無いんじゃない!?」

そうやって大貴と朝から口げんかしてると後ろから笑い声がした。

クスッ
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