今宵、月夜が終わるまでに…

「朝からラブラブね~お二人さん」

そこには、ニヤニヤしている私の一番の親友の蘭がいた。

「ちょっと蘭何ニヤニヤしてんの!私が大貴とラブラブ!?どうやったらそんな風に見えるのよ。」

蘭は、私の通う高校の中で一番クールでしかも美人!
なのに、今まで彼氏が一人もいないの。
絶対モテるのになんでだろ…

「そうだよ蘭。こんなちびでうるさいやつの彼氏とか辞めてほしいね~」

「っ大貴!それはこっちのセリフよ!」

「はいはい。二人とも痴話喧嘩はそれくらいにして。早くしないと遅刻するわよ~」

蘭はそう言うと一人走って先に行ってしまった。

「ちょっと蘭待ってよ~!」

*
そう、この日から私の運命の歯車は狂い始めてたんだ――…

これから先、こんなにも苦しくて…切ない気持ちになるなんて思いもよらなかった―…

あなたと出会うまで……
< 3 / 13 >

この作品をシェア

pagetop