ワインディング ライフ
はじめは順調そうに見えた。
新築の一戸建て
私の両親との同居
二世帯住宅

アンナは広いリヴィングで
イタリア語やイタリア料理の
教室を開いていた。
相変わらず私は
食材やら
ワインやらを買い出しに行く。

彼女の仕事の手伝いを
朝方まで手伝う
というより
彼女は先に寝てしまう。

滾々と垂れ流される
不満の渦潮
我慢すればいい
私が我慢すれば
すべてうまくいく。

そう苦虫を噛みしめ
平静を装い
笑顔は限りなく 
引きつっていた。

この生活が
限りなく続くのか?
この奴隷のような生活が・・・
でも我慢だ
きっといつかアンナもわかる時
が来るはずだ。
その時まで
彼女を怒らせないように
おとなしくしていなくては。
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