ワインディング ライフ
連絡先だけ交換して
その日は終わり。
私も職場の先輩と飲みに行く約束
をしていたので、急いだ。
結局朝まで飲み明かし
へろへろのぐでぐでで
なんとか下北沢の自宅にたどり着いた。

茫然とした意識の中で、
今後の展開を期待して
その日は
寝るというより
意識不明になった。

何度か食事をし、
デートを重ねた。
お互いすましてつきあっていた。
がしかし・・・

イタリアには男はいる。
日本にも男みたいのがいる。
それも複数のようだ。
アンナの携帯は鳴りっぱなし。
ある意味笑えた。

まあそんな感じだし、
そろそろおいとまするかと思って
いたのに―これは私の29歳の
誕生日まで続くことになるのだが―
なぜか口走ってしまった。
同棲することを。


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