空からのラブレター
「結衣。どうした?」

宗吾さんの部屋から出て行って窓から空を見上げていると…元カレがいた。

遊馬…なんでいるの?

「おばさんから聞いたんだよ」

お母さんから?
もしかして…会ってきたの?

「なぁ。もう一度付き合ってくれ」

「無理だよ。もう死んじゃうから」

それにね、私は…遊馬より大好きな人が出来たから。
初めて…本気で好きになったから。

腕をぎゅっと強く掴まれた。

「俺はお前が好きだ。どんなことがあっても」

「お願い。やめて」

べたなセリフばっかり。いつだってそうだよね?

離れようとすると、いつも言うんだ。
《どんなことがあっても》ってね。

聞き飽きた。
それに、力ずくで奪おうとする。

宗吾さんなら、違う。
べたなことは言わないし、優しい。力ずくに奪うなんてことはしない。
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