空からのラブレター
「ありがとな」

「ううん。行こう」

私は、右手にお菓子の入った袋を持ち、左手は宗吾さんの服をちょっとだけ掴んで歩いた。

いつの間にか18:00だったから、私達はちょっとだけ走った。

たしか、20:00まで外出OKだったから。

「お、結衣!上見てみ?」

「うん?」

上を見上げると大きな花火が連続で打ち上げられていた。

「綺麗だねー」

「おお」

しばらく花火を見てから屋台を見に行った。

「綿菓子とりんご飴と…金魚すくいとタコ焼き、焼きそば…」

「そんなに食うのか?」

ハハハッと笑う宗吾さん。

こんなに食べないよ!太るし!
これはねぇ…

「病院にいる人達にあげようかなって」

飲食がダメなら、金魚とかカメでも、持って帰ってあげたいんだ。

「優しいなぁ」

「いつもお世話になってるからね。宗吾さんにもあげるから♪」

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