空からのラブレター
◆病の進行◆
「宗吾さん!何してるの?」

「ビデオカメラ買ったんだ。これで結衣を撮れるから」

嬉しそうに笑った宗吾さん。
私は、恥ずかしかった。

けど、ビデオカメラを持って、宗吾さんを撮った。

「おいで、結衣」

「うん」

テーブルにビデオカメラを置いて、宗吾さんの隣に。

「一緒じゃなきゃ意味ないだろ?」

「そうだね」

一緒にあれこれ話した。
あれが好き。これが好き。
ぺらぺらと喋る私達。

「結衣の好きな物は?」

「宗吾さん!宗吾さんは?」

「結衣」

嬉しいっ!思わず宗吾さんを抱きしめた。周りから見れば、バカップルに見えるかな?

でも幸せすぎて、何もいらないって思えた。宗吾さんは欲しいけど。

「ねっ、宗吾さん」

「ん?」

「ありがとう」

笑顔で宗吾さんに言った。

私の大好きな人に。
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