空からのラブレター
でも、そのおかげで宗吾さんに出会えた。病気と闘う人達の気持ちも分かった。
色んなことに触れて、気がついたんだ。
「結衣、描けたぞ」

私は、覗いた。
どれどれ?
見てみると、笑顔の私。写真かと思うような絵…上手だなぁ。

「下手だな」

私は、首をぶんぶんと横に振った。
ううん、上手だよ。上手すぎる…

私と宗吾さんは、笑いあった。
そして、空を見上げた。

すると、後ろから誰かが私を呼んだ。

「結衣」

振り向くとお母さんとお父さんとお姉ちゃんがいた。

どうしたの?
ていうか、宗吾さんとの時間がぁぁ…

「お世話になってます」

「いえ。こちらこそ…」

宗吾さんとお父さんは、握手をした。

私は、お姉ちゃんに抱きしめられた。

< 51 / 72 >

この作品をシェア

pagetop