空からのラブレター
しばらくして、遊馬の家に着いた。

私はベッドに押し倒されて手首を縛られた。

痛いっ…

「結衣、俺達…恋人だから何やってもいいよな」

何やっても?
頭狂ってるよ!
馬鹿じゃないの?!私は、もうあんたの彼女じゃない!

「…好きだよ」

嫌…
やだっ…

キスをされて、無理矢理…身体を重ねた。


私は汚れた。
もう…

「…もう離したくない」

抱きしめてくる遊馬。
こんな…こんな奴…

「見舞い、行けないけどまた会おうな」


私は返事をしないまま走って病院に向かった。

もう18:27。

このまま、消えちゃえば…どんなに楽かな?

消えたいよ…

生きたくないよ…

空を見上げて涙を拭った。

私は………

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