この空の下
その、家庭の事情…それは、至って複雑、そして辛いものだった。

お母さんは−自分が第一で、子供の事なんて全く考えない母親。


そして、奈々を一番に考えてくれた大好きなお父さんも−

奈々が5歳の頃に−事故死。


あまりに辛すぎた現実−

あまりに突然だった父親の死−。


5 歳の奈々にはダメ−ジが大きすぎた。

それでもここまで生きてきた理由−


それは、

歌があったから−。

奈々は、歌だけを−

音楽だけを仲間にしてこれまで生きてきた。

そう、、ただただ、平凡な日々を−

平凡で幸せな日々を、願っていた。
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