美少女戦士
イグニス・ドラグーン・ユイ!
そう決心し、彼女が発信のボタンを押そうとしたその刹那、
「――!!」
逆に、携帯が着信を訴えて、歌い始めたのでした…!
しかもその着うたは、『BEACH BOYS』…
それは藤間裕のプライベート・コール・ナンバーだったのです…!
(――!! この偶然は…きっと……善くない事に違いない…!)
〔Do you wanna dance under the moonlight~♪〕
…と、彼らは、まさか半世紀後にアジアの東端で、極小の通信機器から運命を告げるメロディーとして使われる事など想像だにしないで、ただただ陽気に歌っているのでした。
美奈子はその“ナーバスレス”なコーラスに、僅かばかり憤りを覚えてしまい
それを隠さんと、なるだけフラットな声色で言いました。
「…もしもし」
「やぁ」
藤間裕は、彼女が聞いた事もないおそらく彼の持つ最短の挨拶で返してきます。
「………」
もちろんその声にはいつもの穏やかさと寛容が感じられませんでした…
(やれやれ…)
美奈子は思わず、苦笑しました。
(予感通りのようね…)
「――!!」
逆に、携帯が着信を訴えて、歌い始めたのでした…!
しかもその着うたは、『BEACH BOYS』…
それは藤間裕のプライベート・コール・ナンバーだったのです…!
(――!! この偶然は…きっと……善くない事に違いない…!)
〔Do you wanna dance under the moonlight~♪〕
…と、彼らは、まさか半世紀後にアジアの東端で、極小の通信機器から運命を告げるメロディーとして使われる事など想像だにしないで、ただただ陽気に歌っているのでした。
美奈子はその“ナーバスレス”なコーラスに、僅かばかり憤りを覚えてしまい
それを隠さんと、なるだけフラットな声色で言いました。
「…もしもし」
「やぁ」
藤間裕は、彼女が聞いた事もないおそらく彼の持つ最短の挨拶で返してきます。
「………」
もちろんその声にはいつもの穏やかさと寛容が感じられませんでした…
(やれやれ…)
美奈子は思わず、苦笑しました。
(予感通りのようね…)