美少女戦士
イグニス・ドラグーン・ユイ!
「え?」
美幸さんの反抗に、彼女の母親は目を大にしました。そんな真正面からの反抗は彼女にとって初めての事でした。
「いいでしょ、別に」
美幸さんは続けます。
「夜更かしは悪い事だけれど、今日は正しいの。それが彼女のためになるワケでもないけれど」
「彼女?」
母親は反駁しました。
美幸さんの言う彼女とは、たぶん美奈子の事でしょう。
「一見すると間違っているかもしれない。でも本当はそれが正しい事もある。お母さんはたぶん、今日、私がした事を危ないって叱りたいのだと思う。人が助かったから何も言えないけれど、本当は、遮断機の下りた線路に入るなんて危ない、って叱りたいんでしょう?」
美幸さんは短く深呼吸しました。そして胸の中で言いました。
(……でもそれは、誰のためでもなかった。私のためだった!)
不思議な事でしたが、それと全く同時刻に、暗い図書館で闘っている美奈子もまた同じ事をしていました。
(“誰のためでもない、私のために…!”)と決心しながら…
美幸さんの反抗に、彼女の母親は目を大にしました。そんな真正面からの反抗は彼女にとって初めての事でした。
「いいでしょ、別に」
美幸さんは続けます。
「夜更かしは悪い事だけれど、今日は正しいの。それが彼女のためになるワケでもないけれど」
「彼女?」
母親は反駁しました。
美幸さんの言う彼女とは、たぶん美奈子の事でしょう。
「一見すると間違っているかもしれない。でも本当はそれが正しい事もある。お母さんはたぶん、今日、私がした事を危ないって叱りたいのだと思う。人が助かったから何も言えないけれど、本当は、遮断機の下りた線路に入るなんて危ない、って叱りたいんでしょう?」
美幸さんは短く深呼吸しました。そして胸の中で言いました。
(……でもそれは、誰のためでもなかった。私のためだった!)
不思議な事でしたが、それと全く同時刻に、暗い図書館で闘っている美奈子もまた同じ事をしていました。
(“誰のためでもない、私のために…!”)と決心しながら…