美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ！

　いくら待っても、裕は返す言葉を見つけられないようでした。

　しかしそんな気まずい沈黙すらも幸福と思えるように、事態はまるで彼等に選択の余地を与えないか如く急転直下を迎えるのです…！


　「大変です！」
　暫定的に南竜一の監視の任務を帯びていたＫからの連絡でした。


　「どうした？」
　スピーカーに訊ね返します。

　「『目標』が…南竜一が荒木記念病院に向かっているようです！」
　

　「なんだと！？」
　その病院には美奈子と達也、そしてユイの三人が収容されているのです…！
　「…クソ、どうする……」
　


　しかし、この場にあって冷静だったのは意外にも裕でした。

　「……いや、攻撃の意思は無いんじゃないか？」