美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 「大丈夫だよ、人いっぱいいるらしいし。お巡りさんもたくさん」
 と、煮え切らない美幸さんの様子を見、もう一人が説得に加わりました。

 「うん、どうしようかな?」と、言う裏腹で――
 でも逃げたって仕方ない、と美幸さんは思いました。

 そして同時にこれは『決着』なんじゃないか、という気もしていたのです。

『決着』…。
いかれたメールを振りまく雷竜との『決着』です…!


 それに裕からの連絡では、図書館の一件でもユイは『光竜』の少年を救った、というではありませんか。

――そうだ、私だって逃げているばかりじゃあいけない―
 
 「ねぇ、どうする?」


 「十時半には帰って来れるから、塾って言えば分からないっしょ?」
 

 「――ん? あ、ああ。そうだね。 行く! じゃあ、何時に待ち合わせる?」

 美幸さんはそう、強く頷きました。

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