美少女戦士
イグニス・ドラグーン・ユイ!
一方、病院では
〔私は今、若者が集まる清水塚駅の上空に――あっ、光った! また光りました。超自然的な光景です!〕
ユイと相部屋の少女は消灯時間を過ぎてもテレビに齧りついていました。
「なんか…これ…知ってる気がするけど」
ユイはポツリ呟きます。
「チェンメの内容じゃない?」
と、隣のベッドの少女は言いました。たぶん、高校生ぐらいでしょう。
「まさか本当になるとは誰も信じてなかったけどさ」
テレビは続けました。
「ああ! 地上では若者達が騒ぎ始めています。異様な熱狂ぶりです! それもそのはず、これはメールで予言されていた内容なのです!」
「そう。何節か前ので確か…」
少女は『ゼウス・サイン』を思い出し、言います。
「あ、そうそう、こうだった。 『私はその日、雷雲として姿を現すだろう。しかし怖れ―』」
「これ、雷なんかじゃないよ…!」
ユイは不意にテレビ越しに竜同士の激突に気付いたのでした。誰かが、助けを呼んでいる、そんな気がしたのです。
「誰、誰なの?」
「どっから、どう見ても雷じゃん?」
「そうだ…。行かなきゃ…私!」
ユイは部屋を飛び出します。
「ちょ、ちょっと!」
ユイは、暗い廊下を走りました。
(神経を研ぎ澄ませば……!)
神経を研ぎ澄ませば、ユイには感じ取れました。
「そうか、これは…」
これは、美幸さんが見ている映像でした。
美幸さんがユイの脳の奥へと送ってきている映像なのです。
〔私は今、若者が集まる清水塚駅の上空に――あっ、光った! また光りました。超自然的な光景です!〕
ユイと相部屋の少女は消灯時間を過ぎてもテレビに齧りついていました。
「なんか…これ…知ってる気がするけど」
ユイはポツリ呟きます。
「チェンメの内容じゃない?」
と、隣のベッドの少女は言いました。たぶん、高校生ぐらいでしょう。
「まさか本当になるとは誰も信じてなかったけどさ」
テレビは続けました。
「ああ! 地上では若者達が騒ぎ始めています。異様な熱狂ぶりです! それもそのはず、これはメールで予言されていた内容なのです!」
「そう。何節か前ので確か…」
少女は『ゼウス・サイン』を思い出し、言います。
「あ、そうそう、こうだった。 『私はその日、雷雲として姿を現すだろう。しかし怖れ―』」
「これ、雷なんかじゃないよ…!」
ユイは不意にテレビ越しに竜同士の激突に気付いたのでした。誰かが、助けを呼んでいる、そんな気がしたのです。
「誰、誰なの?」
「どっから、どう見ても雷じゃん?」
「そうだ…。行かなきゃ…私!」
ユイは部屋を飛び出します。
「ちょ、ちょっと!」
ユイは、暗い廊下を走りました。
(神経を研ぎ澄ませば……!)
神経を研ぎ澄ませば、ユイには感じ取れました。
「そうか、これは…」
これは、美幸さんが見ている映像でした。
美幸さんがユイの脳の奥へと送ってきている映像なのです。