美少女戦士
イグニス・ドラグーン・ユイ!
……どうしたのでしょうか?
という我々、読者の心配を余所に…
麻衣はニヤリと笑いました。彼女には分かっていたのでしょう。
「あぁ~あッ! 今朝はせっかくユイの大好きな… だぁい好きな… フレン…」と、さもワザとらしく言いました。その麻衣の読み通りに事は運び―――
その刹那、隣の部屋から、ゴンッ!、という大きな音が響きました。
きっと好物に釣られて慌てて起きたユイがべッドから落ち、頭を思い切り床に打ちつけた音なのでしょう。
「痛っつつ…。 フ、フレンチ・トースト…」
やっぱり。案の定、ユイは頭を押さえながら、ドアを開きました。
「あんた、毎朝そんなだから、頭、悪いんじゃないの?」
麻衣は悪戯っぽく微笑みながら、グラニュー糖に手を伸ばしました。フレンチ・トーストのそれです。
「ふぇ…頭?」などと、片足を夢の中に浸けたままの様子のユイでしたが、そうする麻衣の所作を見ると途端に……
「……あっ! なにやってんの!? ダメ! 砂糖はダメ! ハチミツ! ハチミツだよ! ハチミツっしょ!?」
と、烈火のごとく激昂しました。
「はいはい。おはよう。おはよう」
麻衣はニコリ笑ってそれに応えました。
という我々、読者の心配を余所に…
麻衣はニヤリと笑いました。彼女には分かっていたのでしょう。
「あぁ~あッ! 今朝はせっかくユイの大好きな… だぁい好きな… フレン…」と、さもワザとらしく言いました。その麻衣の読み通りに事は運び―――
その刹那、隣の部屋から、ゴンッ!、という大きな音が響きました。
きっと好物に釣られて慌てて起きたユイがべッドから落ち、頭を思い切り床に打ちつけた音なのでしょう。
「痛っつつ…。 フ、フレンチ・トースト…」
やっぱり。案の定、ユイは頭を押さえながら、ドアを開きました。
「あんた、毎朝そんなだから、頭、悪いんじゃないの?」
麻衣は悪戯っぽく微笑みながら、グラニュー糖に手を伸ばしました。フレンチ・トーストのそれです。
「ふぇ…頭?」などと、片足を夢の中に浸けたままの様子のユイでしたが、そうする麻衣の所作を見ると途端に……
「……あっ! なにやってんの!? ダメ! 砂糖はダメ! ハチミツ! ハチミツだよ! ハチミツっしょ!?」
と、烈火のごとく激昂しました。
「はいはい。おはよう。おはよう」
麻衣はニコリ笑ってそれに応えました。