美少女戦士
イグニス・ドラグーン・ユイ!
「……ええ、そうかもしれない!」
美奈子は、もう何の防御効果も無いボロボロのスカートの裾を破り捨てました。今度は美奈子の方が、ユイ達の映像を見る番でした。
美幸さんが何処かから、その“愛”を中継してくれているのです。
その映像の中では、裕はユイの額にキスをして、結婚式のように腕輪をはめてやり、何か語り合っていました。
「…そうかもしれない」
しかし、その光景だけがボロボロの美奈子を暖めてくれるのです。
「けれど、たとえ1%だったとしても愛はあるのよ…!」
竜一は小さく頷きました。
「そうですか?」
そして彼は、眼前の美奈子ではなく、まるで遠く離れた“ユイに訊ねるように”叫びます。
「……では99%無慈悲な世界を守りたいのですか…? 守りたいのか、お前は!!?」
――99%無慈悲な世界を守りたいのか!!?
――守りたいのか!!?
―――――
――…
― yes ―
「うん!!」
ユイは笑顔で父に言いました。
「守る! 守ってみせる!」
そして――
ユイは助走をつけてジャンプしました! すると、後方、どこからか『炎竜』が現れ、その翼で彼女を包みました。
翼でユイを包んだ『炎竜』丸くなったまま、直前の勢いで上昇します。
そしてその放物線が、頂点に達したとき――
つまり、まるで――
“太陽が南中する”位置で、『炎竜』が翼を広げます。
眩い陽光! 灼熱の魔力! 白と赤のドレス!
『ドラグーン・オブ・ザ・サン』…!
藤間ユイ、初めての変身!!
美奈子は、もう何の防御効果も無いボロボロのスカートの裾を破り捨てました。今度は美奈子の方が、ユイ達の映像を見る番でした。
美幸さんが何処かから、その“愛”を中継してくれているのです。
その映像の中では、裕はユイの額にキスをして、結婚式のように腕輪をはめてやり、何か語り合っていました。
「…そうかもしれない」
しかし、その光景だけがボロボロの美奈子を暖めてくれるのです。
「けれど、たとえ1%だったとしても愛はあるのよ…!」
竜一は小さく頷きました。
「そうですか?」
そして彼は、眼前の美奈子ではなく、まるで遠く離れた“ユイに訊ねるように”叫びます。
「……では99%無慈悲な世界を守りたいのですか…? 守りたいのか、お前は!!?」
――99%無慈悲な世界を守りたいのか!!?
――守りたいのか!!?
―――――
――…
― yes ―
「うん!!」
ユイは笑顔で父に言いました。
「守る! 守ってみせる!」
そして――
ユイは助走をつけてジャンプしました! すると、後方、どこからか『炎竜』が現れ、その翼で彼女を包みました。
翼でユイを包んだ『炎竜』丸くなったまま、直前の勢いで上昇します。
そしてその放物線が、頂点に達したとき――
つまり、まるで――
“太陽が南中する”位置で、『炎竜』が翼を広げます。
眩い陽光! 灼熱の魔力! 白と赤のドレス!
『ドラグーン・オブ・ザ・サン』…!
藤間ユイ、初めての変身!!