美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 ユイは覚悟していました。

 イグニスが死に、ドラグーンの力が解除されたとき、自身が創った太陽に自身が焼かれるだろうことを。

 死を覚悟してのそれでした。自分が死んだとしても、このエネルギー玉が直下の軍団を滅ぼすだろう…と。
 

 けれど……
 
 「……え?」
 その太陽は抱いたとき、不思議な事に“ウサギ程度の温かさ”しか感じなかったのです。
 

 
 何故、光球は彼女を焼かなかったのか。

 それについて、何の推察を持ち得ません。言うなれば、それは奇跡。
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