美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 百億万年が経って、彼女を包む宇宙はひどく寂しいものになってしまいました。

 あれほど巨大で偉大だった星々は、今はもう彼女の目には点にしか見えないほど、遠く過ぎ去ってしまいました。


 十億年間、ユイは泣きました。
 先駆者達の星は、それでも迎えに来てはくれません。遠くに輝くだけで、誰も彼女を照らしてはくれません。
 
 十億年の後、ユイは、自分が“何”であったのかを忘れ始めました。
 
 いえ確かに、彼女は星の種でした。 星を創りしもの。


 けれど……
 それ以前に…
 
 “もっと大切な姿”を持っていたはずです。
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