美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 “もっと大切な姿”です。

 庇護され育ち、葛藤し愛し、いつか母となるそれ……。

 それは……?
 それの名は……?

 この宇宙で命と呼ぶそれを、大人達は……。


 【“娘”よ…。アポロンの娘よ】

 その大切な未来を、人は、少女と呼ぶのです。


 「誰…?」
 遠くからの声に、ユイは重い瞼を開きます。
 けれど、相変わらず彼女の周囲の宇宙は暗く、瞳を開いているのか、閉じているのかすら区別が付きません。
 「誰? どこの星?」


 【お前には星を創るなんかより、もっと大切な役目があった】

 “彼”は言いました。
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