美少女戦士
イグニス・ドラグーン・ユイ!
女達が、“女々しかった少年”の決断と不幸に涙する一方で、男達はやはり同性として少年のために涙する事を忌避しようとしているようでした。
そんな軟弱者に泣いてやる必要はないのだ、と。
だから、その熱くなる目頭を抑えるために、こんな不要な事を言ったのでしょう。
「ユイちゃんが空気の不純物を核融合させて――」
と、課長は透明過ぎる空を見上げ、そう言うと、
「で、南がそれらをイオン安定へと導いたんですね…」
と、Lが続けました。
少年にもっとも近い年齢であるLは、特に思いました。
「自分は彼女に相応しくない、なんて言うんじゃない。不釣り合いなんて思うな。今更、恥なんてあるものか。お前は……。お前は、少女の手を取るべきだったんだ、その膨らみかけの胸に甘えるべきだったんだ」と。
「ねぇ――?」
と、空を見上げたままQは、無表情のうちに涙を流していたLに言いました。
「それなら……、“プレゼント”はまだあるんじゃない?」
―プレゼント―?
そんな軟弱者に泣いてやる必要はないのだ、と。
だから、その熱くなる目頭を抑えるために、こんな不要な事を言ったのでしょう。
「ユイちゃんが空気の不純物を核融合させて――」
と、課長は透明過ぎる空を見上げ、そう言うと、
「で、南がそれらをイオン安定へと導いたんですね…」
と、Lが続けました。
少年にもっとも近い年齢であるLは、特に思いました。
「自分は彼女に相応しくない、なんて言うんじゃない。不釣り合いなんて思うな。今更、恥なんてあるものか。お前は……。お前は、少女の手を取るべきだったんだ、その膨らみかけの胸に甘えるべきだったんだ」と。
「ねぇ――?」
と、空を見上げたままQは、無表情のうちに涙を流していたLに言いました。
「それなら……、“プレゼント”はまだあるんじゃない?」
―プレゼント―?