美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 「え、何ぃ!? ハハハッ」 と、裕は笑いました。


 「パパ、どうしたの?」


 「あっちでも、同じこと言ってるぞ」
 電話はQからのものでした。

 「同じことぉ?」

 
 「1粒でいいから、くれって」
 

 「え!? 何なの! みんな!」
 と、ユイは怒ってみせます。
 「デリカシーとかないの!」

 「おい、Q! 聞いてるのか!? Q~!」
 裕の様子だと、向こうは大はしゃぎのようです。
 「え!? 何、美奈子まで!」


「―――いや! L調子に乗るな! お前は駄目だ!」
 


 「え~! 大人ってひどい!」
 ユイは膨れ面をして地面を叩きました。
 「ママ! こうなったら、意地でも一番大きいの見つけよう!」


 「よしきた!」

 降りしきる星々の野に、母娘は駆け出しました。
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