美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 本当に意味があるのは――
 
 これから人生を生きていくユイが何を想うかです。

 
 少年は言いました。

 この世界が、この世界だけが
 『アナタが生きていく世界』なのだ、と。

 いくら辛い事があっても、
 いくら苦しい事があっても、
 消えることの無い邪悪があっても、
 人々の無思慮の寂寥があっても、
 この世界こそが『アナタが生きていく世界』なのだ、と。



 ユイはまた、少しだけ空を見上げます。

 ユイの上に無数の星々の欠片が降り注ぎます。ビルの隙間には、ベガとアルタイルが輝いていました。

 この夜の光景をユイは、母となるその時まで覚えている事でしょう。


 ユイは一瞬、込み上げてくるを感じつつも、涙を流す事はありませんでした。

 「先輩…ありがとう…先輩。 綺麗だね…。ねぇ、タッちゃん」

 そして、ユイは確かな足取りで走りだしました。

        (おわり)


PS.
どうやっても…言葉では
N.Kさん、アナタを
傷付ける事しかできなようです。
 
だからせめて、この拙い物語を
アナタに捧げます。
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