美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 「いただきま~す!」
 「なんかごめんね。お金、今度返すね」
 ユイは『ハニーチュロ』に齧り付きながら言います。


 駅前の『ミスタードーナツ』“買い食い”は、ユイにとって初めての体験でした。

 高校生になった気分です。

 「いえ、いいんです。 私が誘ったんですから」
 美幸さんの微笑みに、ユイはどこか親近感を覚えました。

 友達グループが違った上に、容姿にも学才にも完璧な美幸さんに対して、ユイはどこか、『近付き難い』印象があったのです。


 ……でも…
 結構、良い娘かも……?

 「なんか、美幸さんって女子大生みたいだね。いつもお財布、学校に持って来てるの?」


 「え、ええ。藤間さんこそ、ちゃんと校則を守っているのね。 …失礼ですけど、不良っぽいのに……」


 「え!? 私が?」
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