美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
『バベルの塔』…!!


「…え?」

ユイが昨夜見た夢の、中心に在ったモノ…。


ボンヤリとしていて、
シャープな感覚を持った風景…
それはまるで、
誰とも共有できないし、
共有すべきでもない、
ひどく個人的な
幼少の記憶の様です…


………


「えっ…。そ、それが
 どうしたって言うの?」


「見たんです、私も…
 たぶん…全く同じ夢を!」


まさか…!?


ユイは無意識に手を伸ばした、コールドミルクの冷たさを、
数十倍にも感じました。


「ぐ、偶然だよ」


「……」

美幸さんは
大きな瞳でユイを縛り付け、
柔らかな手でユイを捕らえました



「じゃあ、『塔』は
 偶然だとしましょう…
 でも竜は?
 ユイさん、アナタも竜を
 見たんじゃなくて…!?」
< 55 / 447 >

この作品をシェア

pagetop