光の世界
その後,ダークネスに戦う意志がないとわかったサレスもこれ以上無駄な争いはせずお互い均衡状態が続いていた。
しかしディアスとレイの姿を見るとサレスの人間は歓喜に湧き,いつのまにかダークネスの人間は消えていた。
ひとりの兵士が追跡をするかと尋ねたが,ディアスがそれを制止した。
目的を達成したサレス軍は,再び動き出した。
祖国へ帰るため…
ディアスとレイは体の怪我や衰弱が激しいため,サレスの飛空挺の中にある医務室にいた。
レイは飛空挺の窓からダークネスの建物を見つめる…
様々な思いがレイの中に湧き上がった。
そんなレイの肩にフワリと手が置かれる。
…こんな私でも,もう一度光の世界で生きられるかな…
…ああ…
肩に置かれた手に自分の手を添えると,レイは静かに目を閉じた…
すぐ側に,大切な人の存在を感じながら…