光の世界
ほろ酔い気分で,今にも寝ようとしてしるレイの部屋にノックの音が響いた。
「はい?」
こんな時間に誰だろうと思いながらレイはドアを開けた。
「ちょっと…いいか?」
そこにいたのはディアスだった。
あの日以来まともに顔を合わせるのは始めてて,気まずさからレイはディアスの顔が見れなかった。
「とりあえず,どうぞ。今お茶でも…」
そこまで言いかけると,レイはディアスに捕まった。
レイを後ろから抱きしめたディアスはレイの耳元で話始めた。
「お前に…言いたい事がある」
「…」
レイにしか聞こえないくらい小さな声で,ディアスは何かを囁いた。
その瞬間,レイがディアスの方を振り向くとポロポロと涙を流しながらディアスに抱き付いた。
そんなレイの額に軽くキスをすると,ふわりとレイを抱き上げ優しくベッドに寝かせた。
「好きだ…レイ…」
「ディアス…」
再びディアスはレイにキスをした。
しかし今度は触れるだけのキスではなく,お互い愛を確かめ合うような,そんなキスだった。