光の世界
変化
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「またかっ!!今回でもう3度目だぞっ!!」
「申し訳ありません」
真っ暗な部屋の中でただひとつの光がシーラを照らしていた。
「これだけ立て続けに任務を失敗しているんだ。いつまで甘やかす!!早急に対処するように」
ダークネスの最高幹部達が次々にシーラに向かって叫ぶ。
サレスでの一件以来,レイは殺しをしていない。彼女に心境的な変化があったのは間違いないシーラはその事に気づかないふりをしてレイに任務を命じていた。
「大分言われたみたいだな」
部屋から出たシーラに大柄の男が話かけた。
「ベルゼー…」
「異界の女の事だろ。いつまでほっておく気だ」
スタスタと歩くシーラの後ろに付くようにして歩きながらベルゼーがシーラに話す。
彼はナンバーズの副隊長。ナンバーズはシーラとベルゼーによって統率された暗殺集団なのだ。