光の世界
決断
――――
レイは自分の部屋にいた。
結局またできなかった…ターゲットを殺せないなんて…
「もう最悪だ…」
コンコンッ
ドアのノックが聞こえたかと思うと険しい顔をしたシーラが入ってきた。
「どういう事です?今日サレスへ行ったそうですね。まさか観光に行ったわけではないでしょう?」
シーラが何を言いたいか十分わかっていた。しかしレイの中ではそれ以上にシーラに聞きたい事があった。
「…私は民衆を助けるために悪政ばかり行っている国王や要人を殺しているんですよね?
なら…なぜサレスの国王を狙うんです!!私が見る限りあの国の民は国王に不満など持っていない!!むしろ…国王は民に愛されていた」
レイの言葉にシーラは答える。