光の世界
「やはり,きたか」
キーンッ
再びふたりは対峙する。
「昼,中庭で会った…な」
そう言われ思わずレイは飛び退いた。
「昼に庭で会った。間違いじゃないよな」
この人は自分の正体に気づいていたのか。突然の事にレイは驚きを隠せない。
「だか,剣の太刀筋が明らかに一度目の時とは違う。
何かに…迷っているのか?」
レイは答えない。いや,答える事ができないのだ。
一太刀交えただけこの人はそこまで見切った。迷いを抱いている自分がこの人に勝てるのか…
いや,そんな事は言ってられない。
レイは再び構え直す。
ドォーンッ―――